サークル紹介

☆浦安市 手話サークル 『青べか』ってどんなところ?☆

「青べか」は、昭和55年に始まったサークルです。

 令和5年度の会員は約30名、年齢制限はなく、毎回20名ほどが集まって楽しく手話を学んでいます。 

 

指導は、聴覚障害者・手話通訳者(有資格者)が行っており、

「手話表現・読み取り」が中心です。

時には聴覚障害者の方々の生活や、独特の手話表現(手を使うだけではないのです)を学びます。

イベント準備や、ゲーム企画で盛り上がることもあります♪

 

学習時は、皆の顔が見えるよう、菱形◇に座ります。

私たちは「勉強」とは思ってません。

えっ? なんで? って

青べかは「お教室」ではないからです。

聞こえない人と聞こえる人の『交流の場』をめざしています。

~「 あ お べ か 」って、なあに?? ~

「べか」とは「舟」のことです。木製で、職人の手作り舟です。

浦安は、かつては漁師町でした。

この「べか舟」で海苔の養殖・貝などの漁が盛んに行われていました。

しかし、昭和40年代ころから「べか舟」は、徐々に姿を消しました。

 

また、浦安は、故 山本周五郎の小説「青べか物語」の舞台です。

タイトルの「青べか」は、主人公が買った

『ペンキで青く塗られた、くたくたの舟で、胴体がふくれ、不格好なものだった』

と書かれています。

現在は、市内の郷土博物館で、昔ながらの「べか舟」を見ることができるほか、

浦安駅近くの浦安橋のたもとには「青べか物語」に登場する船宿があります。

 

漁業権放棄を経て、観光のまちへ姿を変えた「浦安」

くたくたでも、不格好でも、浦安の歴史と手話を次世代へ繋いでいきたい。

そんな想いから「手話サークル青べか」が生まれました。

 

 

 

 

<浦安市公式サイトより>

設立

1980年12月1日

各種行事

定期総会、役員会、餅つき大会、防災訓練、暑気払い

もち鍋会、防災教室、新年会、AED講習会、広報発行

飲み会交流会、五団体合同行事、公民館文化祭参加、ダーツ交流会、聴導犬とふれあう会

福祉講演会参加、ボランティアフェスティバル参加 等  

(年度により異なります)

 

会則抜粋

(目的)

 第2条:この会は、ろうあ者と健聴者との交流・親睦をする中で、手話を学び

     お互いの問題を話し合い、活動を共にすることである。

(活動)

 第4条:この会は、第2条の目的達成のために、次の活動を行う。

    (1)学習会、講習会、レクリエーション活動を通して会員相互の親睦

    (2)各市の手話サークルや、ろうあ団体との交流

    (3)その他の目的を達成するために必要な活動

(会費)

 第7条:この会の会費は、年間1,500円とし、年度はじめに収めるものとする。

     10月以降の入会者は(初年度のみ)半額を収めるものとする。

     なお、小・中学生は500円とする。

           (総会にて了承を得、会費が変更になりました) 

  

 

 

浦安市郷土博物館に展示されている「べか舟」

 

右は、郷土博物館公式キャラ「あっさりくん」

平成30年度 市民まつり「ゆるキャラ コンテスト」優勝

 

(郷土博物館は入館無料です)

 

なお、実際の「青べか(船)」は、ブルーでなく「グリーン」です。

 

 

 

 

平成28年4月15日発行「うらやす社協だより」より

 ~手話サークル「青べか」活動紹介~

35年を経て、さらにサークルの目的である

『聴覚障がいのある方との交流・親睦を図る中で手話を学び、

お互いの問題を話し合い活動を共にする』を方針に活動を続けています。

●活動日時:毎週月曜日(月の末日が月曜日の時は休み)午後7時~8時45分

●場所 : 中央公民館3階

●会員数: 25名(H28.3現在)

 

♢毎年恒例の「もち鍋会」で聴覚障がいのある方々と会員等の交流を図りました。

 

【代表・秋山文恵さん】

母の影響でこの活動を始めました。3歳から母に連れられて、自然と手話は覚えました。

聴覚障がいのある方は外見ではわかりませんが、

手話をやっていると気づけて手助けができます。

かつてディズニーランドでキャストさんの代わりに手話をし、

感謝されたという出来事が印象に残っています。

ドラマなどで聴覚障がいのある方が取り上げられると、会員は増えます。

この場所が聴覚障がいのある方の憩いの場になればいいなといつも思っています。

 

【会員・平野昌江さん

昭和54年に社会福祉協議会で行った手話の講習会の修了者46人で活動を始め、

昭和55年12月1日に会を発足しました。

毎週月曜日の活動を35年間続けています。

聴覚障がいのある方が講師となるのが基本となっていて、

とても楽しい雰囲気なので、ずっと続けてこられたのだと思います。

聴覚障がいのある方々にもっと来ていただきたいです。

「手話は聴覚障がい者にとって大切な言葉である」を基本に

これからも頑張っていきたいと思います。

 

【野坂秋美さん】

手話を教えるために20年前からこの活動に参加しています。

参加者のみなさんが手話を覚えてくれると とても嬉しいです。

特に資料も用意せず、当日の参加者の様子を見ながら教えています。

都合のつくときに気軽に参加しています。

 

※以上、原文のまま

 「うらやす社協だより」は、以下より ご覧になれます。

 http://urayasushi-shakyo.jp/wp/wp-content/uploads/2016/04/92shakyodayori.pdf

 

 

厚生労働大臣表彰受賞

平成27年11月24日(火)14時~千葉県庁本庁舎にて

ボランティア功労者に対する「厚生労働大臣表彰」伝達式が行われました。


昭和55年12月より活動を開始した「青べか」
聴覚障害者へのサポート功績が称えられての受賞です。

※厚生労働大臣表彰とは…
 福祉分野等のボランティア活動について、功績が特にある者に対し表彰を行うことにより
    広く国民のボランティア活動への参加を促進する目的で、平成元年度に創設されたもの。
創立当時からのメンバーである秋山会長(写真右)は、
お母さまである平野元会長(写真左)の背中におんぶされ、参加されていたそうです。

「浦安よみうり」に掲載されました。

2015年12月19日(土)浦安よみうりに、2つの記事が載りました。

 

 

1、「手話できる人、下手でも数多く」

  厚生労働大臣表彰を受けた 手話サークル「あおべか」会長

  秋山文恵(あきやまふみえ)さん 浦安市猫実

 

4歳から母親に連れられて手話サークル「青べか」に参加。

5歳のころ、各地の手話サークルと聴覚障害者とのイベントで、アメをのどに詰まらせたが、

多少できた手話で伝えて事なきを得た。

本格的に参加したのは8歳で「覚えた手話を使い、自分の思いが通じた時の感動は

いまでも忘れられない」という39歳。

最近では、テーマパークで聴覚障害者とスタッフの会話の橋渡しができたことを喜ぶ。

「青べか」の特徴は、聴覚障害者との交流の場づくり。

ただ手話を学び、通訳士・者を目指すのではなく、

「来てくれた聴覚障害者が〝ホッ〟とできる場所にしたい」と、

ともに寄り添える場所づくりを担い続けている。

 

手話が以前より知られ、広まっているとはいえ、例えば、鉄道事故があったときの改札口など

いざという時、手話ができる人がその場にいるとは限らない。

長年の活動が認められ、国からも表彰されたが、望むのは、

障害者と健常者がともに過ごす社会。

「街中に手話ができる人が少しでも多くいてくれたらいい。

うまく話せる人一人より、下手でもたくさんいる方がいい」。

 

 

2、手話サークル「青べか」 ボランティア功労者として厚生労働大臣表彰 

   ~聴覚障害者とともに35年~

 

浦安市で活動する手話サークル「青べか」(秋山文恵会長)が先月24日、

ボランティア功労者に対する厚生労働大臣表彰を受けた。

同表彰は、福祉分野のボランティア活動で功績が特に顕著な個人・団体に対して行われる。

平成元年から始まり、今年度の被表彰者・団体は全国212組、県内10組。

県庁で表彰状を受け取った秋山会長は「受賞できたのは聴覚障害者たちの指導の下、

歴代の会長をはじめ、サークル会員の地道な努力の積み重ねがあったから。

今後も会員皆力を合わせ、聴覚障害者との交流を図り、地域活動に参加していきたい」と

表彰に感謝していた。

 

「一緒に会話ができる場を作り、手話を学ばせてもらう」―。

手話サークル「青べか」は昭和55年12月、

浦安市社会福祉協議会主催の手話講習会の受講者有志で発足し、

今月1日で35周年を迎えた。

現会員は大学生から80代までの約40人。

健常者が聴覚障害者と交流・親睦する中で手話を学び、互いの問題を話し合い、

活動を共に続けていくことをモットーに、学習会とレクリエーション、

講習会などを行っている。

毎週月曜日午後7時から2時間行う学習会では、会員と聴覚障害者が集まり、

手話の学習やフリートークを行う。

聴覚障害者は3人ほどと多くはないが、「私たちが友達とするように、

聴覚障害者が仕事帰りにのんびりとおしゃべりできる場」(秋山会長)を願い、

毎週夜に開催。

また、聴覚障害者が職場で思う存分話せるかというと、

職場は手話ができる人ばかりではない。

秋山会長は「聴覚障害者から『手話ができる人がいる場があるというだけで心の支えになる』

と言われる」と話し、サークルの存在意義を感じている。

メンバーの中には、健常者と仲良くなってプライベートで一緒に飲みに行く聴覚障害者や、

業務に生かすために学習会に参加するホテルやテーマパークなどの従業員もいるという。

 

以前は通院や学校の保護者会、個人面談などに付き添う手話通訳も行っていた。

しかし、平成3年7月から市が手話通訳ができる人を採用して派遣し始めたため、

現在は手話通訳のボランティアは担っていない。

それでも、「手話を学び続けているのは通訳をしたいからではない。

街中であいさつなど身近な会話ができる」と研さんを積んでいる。

レクリエーションは聴覚障害者とのバスツアーや忘年会、餅なべ会などを開催。

来年1月17日には市内観光を行うなど、新しい企画も計画。

秋山会長は「これまで続けてきたことを守りながら、さまざまな企画を考えて交流を深め、

一緒に楽しみたい」という。

手話は過去に幾度かテレビドラマをきっかけに関心を集めたことがある。

同サークル発足準備会から携わる元会長の平野昌江さんは

「関心を持って来てくれるのはとてもありがたい。

でも、手話は私たちの日本語と同じように彼らにとって大事な言語。

そのことを知った上で、言葉を学び、一緒に会話を楽しんでほしい」と願う

 

同会は現在会員を募集中。

問い合わせは浦安市ボランティアセンター(電話380・8864番)。

 

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 以上 原文のまま。

※訂正:市内観光は1月17日ではなく、1月31日です